〈明るい壁での飛蚊症の見え方)
飛蚊症って、こんな感じに見えます
飛蚊症は。「ひぶんしょう」と読みます。高齢者に起こりやすい目の病気のなかで、最も多くみられるのが飛蚊症です。
なんか、目の前を浮かんで飛んでいる「浮遊物」が見える?
黒ゴマ、虫や糸くずの影、蚊やタバコの煙のようなものが見え、視点を変えるにつれ、それが動き回るように感じます。明るい場所や白い壁や空を見た場合に見えやすくなります。
飛蚊症のレーザー治療
糖尿病や高血圧、外傷などによる眼底から出血が起こった場合など、硝子体手術を行って出血や濁りを取り除きます。「網膜裂孔」(下・参照)は、その周りの部位をレーザーで焼き固めます(光凝固法)。
「網膜剥離」は、入院・手術が必要になります。
飛蚊症の原因
これは、眼球の中の硝子体に濁りがあると起こります。つまり、明るい壁など見た場合に、何もないのにその濁りが黒い影になって見えるのです。
高齢者の飛蚊症は、ほとんどが老化現象です。
年をとると、硝子体はゼリー状から液状に変化します。この時、硝子体は少しずつ収縮し網膜から剥がれていきます(硝子体剥離)。これは、髪の毛が白髪になるのと同じで生理現象です。
ですから、浮遊物の大きさや数に変化がない場合は、気にすることはありません。心配の場合は、眼科で定期的に調べてもらいましょう。
浮遊物が〈急に増えたりした場合〉は、要注意!
急に大きくなった場合も病気や障害を疑います。何らかの原因、病気や障害がありますので、すぐ眼科に行って検査しましょう。主な障害は、網膜に穴が開く「網膜裂孔」や「網膜剥離」です。